異能のノンキャリ。マイナンバーで自爆のニュース
2015/10/14
マイナンバー事務取扱担当者のサヤカです。
長いけど引用します。
産経新聞からです。
マイナンバー汚職 異能のノンキャリ 情報政策に精通
産経新聞 10月13日(火)19時55分配信マイナンバー汚職 異能のノンキャリ 情報政策に精通
警視庁に出頭する厚労省情報政策担当参事官室の中安一幸室長補佐=13日、さいたま市(橋本昌宗撮影)(写真:産経新聞)
収賄容疑で逮捕された中安一幸容疑者は、ノンキャリアながら民間の医療関係者やIT関係者に太いパイプを持ち、その服装や言動などから「異能の官僚」とも呼ばれた。13日朝、ウエーブのかかった髪に鼻まで下がった眼鏡。白いジャケットで警視庁に出頭する中安容疑者の姿は、およそ一般的な官僚のイメージとはかけはなれた姿だった。
中安容疑者は高校卒業後の平成3年、国立病院の事務官として採用され、17年に係長として厚生労働省の本省に転任。19年以降は部署間を大きく異動することはなく、システムの導入や企画立案を担当した。医療分野のIT化の旗振り役として、政府の医療情報政策を主導してきた。
「情報を電子化することで将来の医療の質は間違いなく高まるはず」。雑誌のインタビューにもこう持論を展開した。大学の客員准教授を務めるほか、贈賄側のIT関連会社なども入っていた産官学による研究団体にも所属していた。
中安容疑者と一緒にシンポジウムのパネリストを務めたことがあるIT業界の関係者は「自分の考えを持って明快に説明していくことから業界内にファンも多かった」と振り返り、「厚労省の中でも医療とITに関する一番の専門家と聞いていたが、まさかこんなことになるとは」と話す。
だが、省内では別の側面も見せていたようだ。
ある厚労省職員は、中安容疑者がワインレッドのシャツに黒のネクタイ、くるぶしまでの長いトレンチコートと高級ブランドで身を固めた姿で省内を歩いていたことを覚えている。「金回りがいい人だな」。この職員はそう感じたという。
「外にもパイプがあるので、いつでも役所は辞められる」「自分に近い国会議員もたくさんいるし、人脈は持っている」。同省の中堅官僚によると、中安容疑者は口癖のように周囲にそう吹聴。「勉強家だが、野心家でもあった」と振り返る。
情報技術にも詳しく、マイナンバー制度に消極的な上司に対しても、積極活用を強く主張していた中安容疑者。一緒に数回、仕事をしたことがあるという厚労省職員は「能力が高く、代わりの人材がいないからずっと同じ部署に置かれていたのだろう。上司も彼があまりにベテランで、逆らえない雰囲気があったのではないか」と推測している。
ワインレッドのシャツに黒のネクタイ、くるぶしまでの長いトレンチコート。
見てみたいですね。このファッション。
それはさておき。
鳴り入りモノで始まったマイナンバー制度ですが、通知カードが行き渡る前に、こんな事件が発覚してしまいました。
贈収賄ですよ、ワイロですよ。贈賄側は時効みたいですけど。
平成23年のハナシですからね。
どこかのC国のお話ならわかりますけれども、わがニッポンでいまだにワイロとは。情けなくて涙がでますよ。
こんなんが報道されると、マイナンバー制度はお役人さまが甘い汁を吸うために始めた巨大な利権システム? なんて考えも浮かんじゃいます。私の心のなかにですけど。
そんな制度の末端に不本意ながら存在するマイナンバー事務取扱担当としてはホント、憂鬱な思いです。