マイナンバー事務取扱担当者サヤカの憂鬱日記

マイナンバー制度に翻弄される運命の女、事務取扱担当者サヤカです

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マイナンバー制度の偶然の怖ろしい”穴”。顔写真と住所・氏名の一致しない

   

ぎゃいーん!

2016年02月14日 11時47分のニュースです。

高市総務相は12日の閣議後記者会見で、顔写真と住所・氏名の一致しないマイナンバーカードが作成されるトラブルがあったことを明らかにした。

カードを管理する地方公共団体情報システム機構(東京)によると、こうしたカードはすでに10程度の自治体に届いているが、申請者と別の人に交付した事例は確認されていないという。

同機構によると、申請者がパソコンやスマートフォンで23桁のIDの番号を誤って入力し、別の人のIDと偶然一致した場合、申請者の顔写真付きで、別人の住所や氏名、マイナンバーが記されたカードが作られていたという。

▲出典:読売オンライン

高市さんが好評したこのトラブル。

マイナンバーカード(個人番号カード)を作ったら、顔写真は申請した本人、でも名前が別人だったってお話です。

現実に起きたお話です。

違う新聞の記事でも見てみましょう。

マイナンバー制度で、住所・氏名と顔写真の一致しない個人番号カードが作成され、自治体に届くトラブルがあったことが十日、分かった。カードを発行する地方公共団体情報システム機構(東京)によると、自治体から二桁に上る問い合わせが来ている。パソコンで申請した際の申請者IDの入力ミスが原因とみられ、機構が詳しい経緯を調べている。
 市区町村でのカード交付時に本人確認するため、誤ったカードが他人に渡る可能性は低いが、機構が注意を呼び掛けている。
 個人番号カードをめぐっては、発行などを管理する機構のシステムの障害も起きている。
 機構によると、パソコンで個人番号カードを申請する場合、二十三桁の数字の申請者IDを入力しなければならない。間違えて入力した番号が偶然、他人のIDと一致すると、誤った申請が通り、申請者の顔写真に他人の住所・氏名が記載されたカードができてしまう可能性がある。
 IDは、番号通知の簡易書留に同封された申請書に記載されている。申請書に必要事項を記入して返送するケースでは、誤入力の心配がなくトラブルは起きないという。
 パソコンでの申請では生年月日も入力するが、IDと突き合わせて入力ミスを発見する仕組みにはなっていない。機構は、こうした情報を使ってエラーを確認するシステムを新たに作り、再発防止策としたい考え。申請者への対応はこれから検討するとしている。

▲出典:東京新聞 2016年2月11日 朝刊

個人番号を入力するときに、間違って番号を入れたら、その番号が実在する別人の個人番号とたまたま一致して、そのまま申請者の顔写真を使って名前は別人の個人番号カードが作られちゃったって話です。

幸いなことに、この間違いカードは、自治体に届いた時点で発見されてそこで止まり、流出しなかったようです。

でも、国の責任で作られた個人番号カードなんだから間違ってるはずねーだろーって休み明けの寝ぼけた自治体職員がスルーして渡しちゃって気づいてない可能性ってあるのでしょうか?

新聞記事だけからだと、「申請者の顔写真に他人の住所・氏名が記載されたカード」が申請者側の自治体に届いたのか、住所・氏名側の自治体に届いたのかよくわかりませんが、たぶん、住所・氏名側の自治体に届いたのかも。

それであれば、その住所氏名の人はもともと申請していないのですから、市役所なりに受け取りにも来ませんから間違って渡しちゃうこともないでしょうけれども、マイナンバー、けっこうズサンなシステムかしら。

 - マイナンバーの問題点